跡部短編夢 彼の部屋にはご用心〜act4 の続きになります。
先にそちらの閲覧をお勧めします。
ギシ、と低いベッドの軋む音が響く。 「―も、跡部…ってば!駄目…だって!!」 抵抗するあたしを易々と組み敷いて、一枚、一枚、と楽しそうに跡部が服を剥いでいく。 無理矢理のくせに、その手つきは悔しいほど優しくて。 あっという間に下着姿になったあたしを見下ろして、ク、と低い声をもらす。 「―いい眺めだな」 「………………変態」 「あぁん?」 『誰が変態だって?』とギロリと睨みながら言う跡部に、非難の視線を向けてやれど、全く堪えた様子もなく。 する、と下着にかけたその手を、あたしは慌てて押さえる。 「ちょ、待って待ってマジでするの!?」 「あぁ?今更何言ってんだお前」 「や、だって今まだ昼間だしさ…それに………」 「んだよ」 「明るいとこでやるのはちょっと………」 恥ずかしい、と続けようとしたあたしの唇を、跡部が軽いキスで奪う。 「いいじゃねーか。見せろよ」 「―んッ…!や、だ…ってば!」 「照れてんのか?」 にやにや笑い続ける跡部を本気で憎らしく思いながら、側にあったシーツで胸元を隠す。 せめて電気だけでも消してくれればいいのに、目の前の男はそんな事すらしてくれず。 「何隠してんだよ。オラ、手ぇどけろ」 「絶対イヤ。明るいトコですんの嫌いって言ってるじゃん。死んでもヤダ」 「はッ」 未だシーツで胸元を隠し続けるあたしの手を、軽く引き剥がしてシーツを剥ぐ。 再びあらわになった下着姿のあたしに、跡部が満足そうな笑みを漏らす。 「いい格好だな。アーン?」 「……………あんまりジロジロ見ないで下さい跡部さん」 「そいつは無理な話だな」 左手であたしの腕を押さえたまま、右手で器用にブラとショーツを脱がしていく。 対照的に、未だきっちりと服を着込んだ跡部がこの上なく憎らしく、全裸の自分がとてつもなく恥ずかしい。 「赤いぜ?顔」 クク、と心底楽しそうに言う跡部の手が、むき出しの胸に触れる。 先端を転がすように撫でて、軽く摘まれて、背中に軽い電流が走る。 「……ふ…っ」 漏れたあたしの吐息に、満足そうに跡部が喉をならす。 ひどく余裕そうなその態度に苛立ちがわいて、でもそれも跡部の指の動きにすぐ消えていく。 「…んっ……あ……」 執拗な胸への刺激に、じわ、と下半身が熱くなる。 目を閉じてても感じる、見下ろしてくる跡部の視線。 快感に、恥ずかしさも理性も徐々に崩れて消えていく。 「あ…っ、あと、べ……」 「あん?」 「キス、したい」 両腕を伸ばして跡部の顔をはさんで引き寄せる。 深く舌を絡ませて、何度も何度もキスを繰り返す。 太腿に当たる跡部のモノが、跡部も興奮してる事を教えてくれる。 「ん…っ、ふ…っ」 唇からあご、首筋、胸へと跡部の唇がおりていく。 先ほどまで指先で愛撫されていた胸に、今度は跡部の舌が触れる。 濡れた舌の柔らかい感触に、ざわざわと鳥肌が立つような快感を覚える。 「…っうあ………っ」 「脚、開け」 「ん…っ」 胸への刺激がいったん消え、開いた足の間に跡部が指を入れる。 くちゅ、と聞こえた水音に、どれだか自分が感じていたのかを思い知らされて。 「んっ、んあっ!」 「すげえ濡れてんぜ?」 「や、だ…っ!!」 言わなくたって分かってる、そんな事。 くちゅくちゅと、わざと音をたてる跡部の指に、消えかけていた羞恥心が一気に戻ってくる。 跡部の指が動くたびに、緩やかな快感があたしを襲う。 気持ちいいのと恥ずかしいのとで、涙がじんわりと目尻に浮く。 「泣くほど気持ちいいか?」 「ふぁっ…!あ、や、いや…っ!!」 「あ?いやなのか?」 わざとらしく問いかけられて、指の動きを止められて。 荒い息のまま、じろりと睨めば満足そうな笑みを返される。 いやなわけがない。 気持ちよすぎて、どうにかなりそうだ。 あたしの中に入ったまま、動きを止めた跡部の指を。 きゅうっと締め付けて、続きを促す。 「どうしてほしいんだ?言ってみろよ、」 「………イヤ。跡部の変態。エロエロ星人」 「………ホントお前、可愛くねぇな」 ひく、と片頬引きつらせた跡部の顔に満足する間もなく、先ほどよりも激しく跡部が指の動きを再開する。 抗議の声などあげられるはずもなく。 ひたすら襲ってくる快感に、ひときわ大きなあえぎ声をあげる。 「―ん、んああっ!や、ああ、跡部、やぁっ!!」 「はあっ、ああっ、跡、部ぇ…っ!!んっ、やあああっ!!」 あまりの気持ちよさに、首を左右に振ってシーツを強く握り締める。 跡部の指の動きに合わせて、ぐちゅぐちゅと室内に響くいやらしい音。 耳から犯されてるような気にすらなる。 どうしようもなく気持ちいい。 指よりももっと太いのが欲しい。 「うあっ…!やだ…っ跡部、おねが…いっ」 「あ?何がだよ?」 「早……くっ………あ、あああっ!」 ねだるあたしの言葉を、遮る様に跡部が指の動きを早くする。 欲しいのに。 もっと気持ちよくさせてほしいのに。 非難すら満足に言葉にできず、ただただ出るのは嬌声ばかり。 目尻から溢れた涙を、跡部がそっと舌で舐め取る。 優しいのか優しくないのか。 と、不意にあたしの中から指が抜かれる。 いきなり消えた快感を、惜しむ間もなく膣口に熱いモノが当てがわれて。 「もうちょい焦らしてやろうと思ったんだがな。―いれてやるよ」 熱っぽくそう囁かれると同時に、ズンっと深い衝撃があたしを襲って。 えぐるような、強い快感が体中にまわる。 あたしの体の中が、隙間なく跡部でいっぱいになっているような感覚。 「―ああっ!!あああっ、あーっ!!」 「…んな、締めつけんなよ」 「やああっ、あんっ!!あああああっ!!」 指の時とは比べ物にならないくらい、強い快感。 跡部の腰の動きに合わせて、快感の波が上下する。 ぐちゅ、とつながった部分から聞こえるいやらしい水音。 涙のにじんだ視界には、同じく快感に耐えるように歪めた表情の跡部の姿。 目も耳も、感じるもの全てが快感につながる。 「はあ、ああああっ、あああっ!!」 「すげぇ声だな…、イイか?」 「ぅん…っ!!いいっ!!」 気持ちよすぎて、涙が出てくる。 跡部の言葉に、ひたすら頷くことしかできない。 口から漏れるのは全てあえぎ声で。 うちつけてくる跡部の腰に、もっと、もっと、と自身も強く腰を押し付ける。 もう、理性なんてどっかに吹き飛んだ。 「あと、べ…っも、っと…!ああ、あああっ、イイっ!!」 「…くっ…すげぇ顔、してんぜ?……っ」 「んあああ、ああっ!!」 もう跡部の声なんか耳に入らなくて。 ひたすら跡部の動きに合わせて叫ぶだけ。 伸びてきた跡部の指が、胸の先端をいじくりまわす。 敏感になってる体にはそれすらも強い刺激になって、知らず跡部のモノを締め付けてしまう。 「…っばか、一気に、締めんな…っ!」 汗ばんだ跡部の顔が、耐えるような表情をする。 男ながらに妖艶なその表情。 あたしがこんな顔させてるんだ、と思うと、少しの優越感とかなりの快感に浸ってしまう。 「―ヤベぇな…オイ。イきそうか」 「うあっ!!ん、あ、ああっ!」 揺れながら、なんとか頷けば「俺もだ」と薄い笑みと共に言われる。 不意にさっきまで胸に触れていた指が、つながっている部分に伸びる。 クリをこするように触れられて、ビリ、と電気が走ったような快感が生まれる。 「ん…っ!あ、やだダメッ…ぁ、あと…べッ!!ひあッ!!」 挿れられてるのに。 ただでさえ限界なのに。 ぼろぼろと新たな涙が溢れる。 跡部の指を止めようと腕を伸ばしても、簡単にあしらわれて。 気を失いそうなくらい強い快感に、もうどうしていいのか分からない。 「ひっ!!うあああああ!!あああ!!もうダメ、ホントに、ダメえええッ!!」 一段と強く奥を突かれ、頭の中が真っ白になる。 跡部の荒い息づかいが、真上で聞こえる。 もう、限界。 「あ、あーッ!!!!あ…ッ……………………ああ……………っ!!!」 「―は…っ……っ!!」 どくん、とあたしの中で跡部のモノが一回強くうごめいて。 膣の奥に、跡部のが吐き出されたのが分かった。 頭のてっぺんから爪の先まで、びくびくと快感が覆って痙攣する。 ぼやけた視界に写った跡部の感じてる顔が、まぶたの裏に強く残った。 ◆ ◆ ◆ 「………あのさ、今更なんだけど」 跡部 「あ?」 「あのー、その、中………に………ですね、その……」 跡部 「……ああ。大丈夫だろ」 「大丈夫って何が!?万が一って事もあるでしょー!?」 跡部 「そんときは籍でも入れるか。『 跡部 』いい響きじゃねぇか」 「…っじょ、冗談……ですよね?跡部さん?あれですよ?女は16にならないと籍入れられないんですよ?」 跡部 「あ?そんな法律くらい俺がどうにかしてやる」 「アホかー!!!」 |