「オイ変態エロ眼鏡、これは一体なんなんですか」


 深夜訪れた、彼の部屋から出てきたものは。





< 彼の部屋にはご用心! >
Act. 忍足侑士







「ああ、こんなトコにあったんか。借りてたDVD」

 まだ濡れた髪を乱雑に拭きながら、あたしが差し出したDVDを「サンキュー」とナチュラルに受け取る忍足。
 冒頭のあたしのセリフからして、DVDのタイトルは『 美人女家庭教師〜先生が教えてア・ゲ・ル』という、もう完璧18禁モノ

「アンタとはもうこれっきりね忍足。サヨーナラ。短い間だけど楽しかったわ」
「―は?え、ちょ、なにお前帰ろうとしてんねん!?」
「ぎゃー!!離してー!!変態がうつるー!!」
「はあ!?」

 勢いよく部屋から出て行こうとしたあたしを、不可解といった表情で引き止める忍足。
 不可解なのはアンタの方だよ!なんでそんなに平然としてるんですか!?

先生がいるならあたしは用なしでしょー!?アンタなんか先生に舐めてもらえばいいいじゃない!!先生でヌケばいいじゃない!
「アホかお前は!先生なんかでヌケるくらいならお前を呼ぶわけないやろーが!!」
「はあ!?ふざけないでよ、あんたあたしを何だと思ってんの!?」

 AV女優でヌケないから、あたしを呼ぶ!?
 酷いにも程がある。
 コイツは、彼女をデリヘルかなんかと勘違いしてんじゃなかろーか。

「たまってんならソープでもヘルスでも行って来い!!最っ低!!忍足がそんな人だとは思わなかった!」
「な、ちょ、待てや!そういう意味じゃないて!」
「じゃあどういう意味よ!!」

 握られた右腕を振りほどこうと暴れながら叫べば、不意に体が強く引き寄せられて。





「好きな女じゃないと、勃たないって意味や!!」



 

 抱きしめられた上、大声でそう叫ばれる。

 何言ってんの、と見上げようとした瞬間、唇に触れた柔らかいもの。







「―― 一生、俺の
オカズでいてな?」





 とろけそうな笑顔で、とんでもないことを口走った忍足に。



 笑顔で
右ストレートを決めてやったあたしは、間違ってないと思います。





 〜後日談〜

 「…んじゃ、本当にエロ本とかオカズにしてないの?」
 忍足 「してへん。っつーかできひん。知らん女が裸でも、ちっとも性欲わかへんし」
 「じゃあ、あたしが側にいなくて、ヤりたい時ってどうしてんの?」
 忍足 「そんなん、お前とヤってる時の事思い出してヌいて
「もうそれ以上言うな」


 こいつの彼女になったあたしが馬鹿でした。





〜へぼへぼ管理人の謝罪〜

もうどうしたのさん!!(号泣)
いや分かってるの泣きたいのはさんの方ですよねウンもうハイ。
すいませんっしたぁああああああ!!
もうあれっすね、ホント忍足ファンの皆様には殺されても仕方ないです 涙